ポピュラー脳科学の実態の分析と脳科学リテラシーの可能性にかんする研究

科学技術社会論学会柿内賢信記念賞奨励賞による研究(研究代表者)(2009/11-2010/10)

概要

この研究の目的は、ポピュラー脳科学の実態を分析し、それに対処するうえで一般市民に必要となる科学リテラシーとは何かを明らかにすることです。具体的には、以下の2つの問題を考察します。

1. ポピュラー脳科学の実態の分析:社会がポピュラー脳科学にどう対処すべきかを考えるためには、まず、ポピュラー脳科学の実態を明らかにする必要がある。それゆえ、まず、一般向けの脳科学関連書籍の収集および分析、先行研究の分析などを通じて、ポピュラー脳科学の類型や、それぞれの特徴・問題点を明らかにする。

2. 脳科学リテラシーを向上させる方法の考察:ポピュラー脳科学に含まれる不正確な情報に影響されるのを防ぐためには、一般市民はどのような点に注意する必要があるのかを明らかにする。

活動

本研究プロジェクトの成果の一部である、講演集のPDF版が公開されました。リンクはこちら。(別ウインドウでPDFファイルが開きます)

本研究プロジェクトの成果報告を掲載しました。(別ウインドウでPDFファイルが開きます)

本研究プロジェクトの総括として、2010年12月11日(土)に、南山大学社会倫理研究所主催のシンポジウム「脳科学とどうつきあうか」を開催しました。記録はこちら

本研究プロジェクトの一部として、南山大学社会倫理研究所との共催で、シリーズ懇話会「脳科学ブームを考える」を開催しました。

2010年6月11日(金)第3回「インチキ科学にだまされないためにー批判的思考力と科学リテラシーとを身につける」講演者:楠見孝(京都大学大学院教授)記録はこちら

2010年6月5日(土)第2回「脳ブームの正体」講演者:藤田一郎(大阪大学大学院教授)記録はこちら

2010年5月21日(金)第1回「『ゲーム脳』に見る、エセ科学の広まり方」講演者:府元晶(フリーライター)記録はこちら。