研究プロジェクト:神経哲学的な研究手法による意識の表象理論の妥当性の検討

科学研究費補助金(若手(B)、研究代表者)(2010/4-2013/3)

概要

この研究は、以下の3点を目的とします。

1. 哲学的な概念分析などを通じて、意識の問題とはいかなる問題かを明確化し、哲学者、心理学者、神経科学者などがこの問題の研究を進めるうえで出発点となる共通前提を確立する。

2. 近年の神経科学研究にかんする文献調査などを通じて、意識の理論的・哲学的な研究にとって重要な研究成果を整理する。

3. それらの研究成果の分析を通じて、哲学における有力な意識の理論である表象理論の妥当性を検討し、その精緻化をはかる。

活動

2014年5月:本研究プロジェクトの研究成果の一部として、『シリーズ新・心の哲学II 意識篇』(勁草書房)に、「われわれは何を経験しているのかー知覚と思考、概念、意識研究の方法論」という章を執筆しました。

2011年1月20日(木)に、本研究プロジェクトの一環として、南山大学哲学セミナー「盲視(blindsight)研究の最前線」を開催しました。報告はこちら

2011年3月12日(土)に、本研究プロジェクトの一環として、南山大学哲学セミナー「意識の哲学の最前線」を開催しました。

2011年6月18日(土)に、本研究プロジェクトの一環として、南山大学哲学セミナー「意識の哲学の最前線(2)」を開催しました。報告はこちら

研究成果

本研究プロジェクトの研究成果として、

鈴木貴之『ぼくらが原子の集まりなら、なぜ痛みや悲しみを感じるのだろう: 意識のハード・プロブレムに挑む』勁草書房、2015年1月

を2015年1月に出版しました。