哲学I(2017年Sセメスター)

学期末試験問題(事前公表分)

授業で紹介された哲学上の立場を1つとりあげ、授業の内容を参考にして、その立場を支持する(あるいは批判する)論証を組み立たてたうえで、その立場に反対する人ならばその論証に対してどのように反論するかを具体的に説明しなさい。ただし、授業中に紹介した以下の論証以外をとりあげること。
(論証は箇条書きでステップがわかるようにすること。ただし形式的に妥当な推論にする必要はありません。)

除外リスト:
方法的懐疑(知識の基礎づけ)、神の存在証明、開かれた問い論証(メタ倫理学)、相対性からの論証と特異性からの論証(メタ倫理学)、帰結論証(自由意志)、根元的解釈(相対主義)、死は悪でないという2つの論証(死)

授業の概要(修正版)

プリント

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課題

第1回課題
1. デカルトの議論が失敗しているとしたら、具体的にはどのステップに問題があるだろうか?
2. 以下の3つの立場のうち、いずれが正しいのだろうか?
1: 知識の基礎づけは不可欠かつ可能(デカルトの立場)
2: 知識の基礎づけは不可欠だが不可能

3: 知識の基礎づけは不可欠ではない

第2回課題
われわれは、つぎの1から5のいずれの選択肢をとるべきだろうか?また、1や2をとるとしたら、どのように改良すればよいだろうか?3から5のいずれかをとるとしたら、その理由はなんだろうか?
1. 功利主義を改良する

2. 義務論を改良する

3. 他の基本原則を探す

4. 基本原則によって倫理的問題の正解を発見できることを否定する。

5. 倫理的問題に正解があることを否定する。

第3回課題
物事の善悪について論じているときにわれわれがしていることは、以下の1から4(あるいは5)のいずれだろうか?また、その見方をとるとしたら、授業中に紹介した問題点についてはどう考えたらよいだろうか?
1. 自然的な事実について論じている

2. 自然的でない事実について論じている

3. われわれの態度を表明している

4. 実在しないものについて論じている
5. 1から4のいずれでもない

第4回課題
自由意志の問題に関しては、どの立場がもっとも有望だろうか?各自の意見とその理由、授業で紹介した問題点への対応などを述べなさい。
1. リバタリアニズム

2. 強硬な決定論

3. 両立論

4. その他

第5回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. どのような立場をとれば、授業で紹介したさまざまな事例(の多く)に首尾一貫した答えを与えることができるだろうか?提案を具体的に述べなさい。
2. 人格の同一性について考える際に、さまざまなSF的状況について考えてみることは有用だろうか?有用である/でない理由を具体的に述べなさい。

第6回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. 意識の自然化は可能だという立場からは、4つの議論と2つの問題事例にどのような反論が可能だろうか?少なくとも1つを取りあげて、具体的に反論を試みなさい。
2. 脳の仕組みをよりくわしく調べるなど、意識経験に関する科学的な研究をさらに進めることによって、意識のハード・プロブレムを解決することは可能だろうか?

第7回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. 人工知能は可能だと考える人は、中国語の部屋とフレーム問題にもとづく批判にどのように反論できるだろうか?どちらか、または両方に具体的に反論を試みなさい。
2. 近い将来、人間(あるいはイヌ)に近い知能を持った万能型の人工知能を作り出すことは可能だろうか?可能だとしたら、今後どのような進展が必要だろうか?不可能だとしたら、その理由は何だろうか?
締切:2017年6月4日午前9時

第8回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. 提案1から提案5のいずれかを支持する人は、授業中に紹介した問題点にどのように対処できるだろうか?具体的に応答を試みなさい。
2. 結局、言葉の意味(あるいは文の意味)とは何か、という一般的な問いに答えを与えることは可能だろうか?あるいは、このような問いを立てること自体が間違っているのだろうか?

第9回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. 説得的かつ実質的な相対主義が成り立つとしたら、どのようなものがその具体例と言えるだろうか?
2. 異なるパラダイムは通約不可能だというクーンの主張と、われわれに理解不能な概念枠組はありえないというデイヴィドソンの主張は、どちらがもっともらしいだろうか?各自の考えを述べなさい。

第10回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. 職業選択、結婚、子供をもつことなどの選択において、人々はこう感じているという一般的な事実についてのデータは、どの程度参考になるだろうか?
2. 人生の重要な選択に関して、あるいはより一般的にわれわれはいかに生きるべきかに関して、哲学が学問として論じることに意味はあるだろうか?

第11回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. 死は悪ではないというエピクロスの議論をさらに説得的にすることはできるだろうか?具体的に改良や別の議論の提案を試みなさい。
2. ある程度の年齢まで生きた人の死は悪ではないのだろうか?それでも死が悪だとしたら、そのことはどのように説明できるだろうか?

第12回課題
いずれか1問に回答すること(両方回答してもよいです)。
1. 歴史学や経済学は自然科学と同じような科学となることができるだろうか?できないとしたら、その理由はなんだろうか?
2. 自然科学的な世界観に一見うまく収まらないようなものがいかに収まるかを明らかにすることが哲学の課題だ、という自然主義者の見方は、哲学の特徴づけとしてどのくらい適切だろうか?この見方では扱えない重要な哲学の問題があるとしたら、それは何だろうか?
*第12回の内容について第13回にあらためて簡単に説明をするので、第12回課題の締切を7月16日午前9時まで一週間延長します。(当初15日午前9時と書いていましたが、16日の間違いでした。)

注意
*提出期限を厳守してください。
*課題提出メールの本文には、氏名と学生番号を記してください。
*メールが届いているか確認したい人は、その旨本文に記してください。のちほど確認のメールを送ります。その際、携帯アドレスを利用している人は、受信拒否設定で返信がはねられることがあるので注意してください。