サイモン・クリッチリー『ヨーロッパ大陸の哲学』岩波書店、2004年

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メタ哲学がらみで。

切り口はとても興味深い。でも、これだけでは大陸哲学の重要性が明らかにされたようには思えない。

疑問はいろいろ思い浮かぶが:

– 狭義の知識と知恵の関係とは?なぜ両者は哲学という一つの学問の対象となるのか?
– 因果的説明と解釈の区別は、分析哲学の内部でも可能。因果的説明の限界を指摘するだけでは、大陸哲学の必要性は示せない。
– 大陸哲学は、いかなる仕方で因果的説明を超えた解釈や意味の領域の探究を可能にするのだろうか?
– そもそもここでいう分析哲学と大陸哲学とは?両者の区別は、存在論的なコミットメントの違いなのか、認識論的な方法論の違いなのか、あるいはさらに別種の違いなのか?

この手の本がもっといろいろあるとよいのだが。まあ、とりあえずはダメットでも読み返すか。

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